日本の城

★日本の城

 

 お城観光に行きました。

 案内板に書かれている言葉の意味が分からなかったので、調べてみました。

 

〈姫路城のパンフレットより〉

f:id:toukaisanchi:20210829143715j:plain

 

  

●築城:城を造営すること。

 

●地勢による分類 (これらの区別は明確ではない)

  平城  ひらじろ  :平地に築かれた城をいう。

  平山城 ひらやまじろ:平野の中にある山、丘陵等に築かれた城をいう。

  山城  やまじろ  :険 な山を利用して築かれた城をいう。

 

●縄張 なわばり:築城に際しての基本設計。

 

  ・縄張の分類

    輪郭式(りんかくしき)、連郭式(れんかくしき)、梯郭式(ていかくし

   き)、渦郭式などがあります。

    言葉で説明するより、分かりやすい図がありましたので、掲載させてもらい

   ました。

 

f:id:toukaisanchi:20210823203729j:plain

出典:Wikipedia

 

  ・曲輪(くるわ)、郭(くるわ)、丸(まる)

    堀や土塁、石垣で囲まれた区画。

    城はこの曲輪をいくつも連ねることで成り立っていた。

    江戸時代には中心的な曲輪に本丸、二の丸などの名前が付く。

 

●普請 ふしん:掘や土塁を築く土木工事。

 

  ・虎口 こぐち

    城の出入口のこと。

    城の正面の虎口には大手門、追手門(おおてもん)、裏の虎口には搦手門

  (からめてもん)が構えられた。

 

●作事 さくじ:門、塀、櫓、屋敷、天守などを建築する。

 

  ・塀 へい:矢や鉄砲の弾丸などを射出するための小窓(狭間 さま、はざま)

       が設けられている。

 

  ・櫓、矢倉 やぐら:物見台や倉庫、防衛を兼ねた建物。

            数字やいろは順、方位を冠して呼ばれていた。

           (例:一の櫓、はの櫓、巽櫓など)

 

      三重櫓、二重櫓、平櫓:それぞれ三重、二重、一重の屋根を持つ。

      隅櫓、角櫓  :曲輪の隅に配置される櫓。

      多聞櫓、多門櫓:多門とは長屋状の建物のこと。

              櫓の間を繋ぐように建てられたものは「渡櫓」、門の

             上のものは「櫓門」、櫓門から連続した多聞櫓は「続

             櫓」と呼ばれる。

 

天守 てんしゅ:城郭の最終防衛拠点と位置付けられ、城の象徴でもある。

 

         城によっては小さめの多重櫓を小天守、副天守という。

         天守に付属する櫓のことは付櫓、附櫓(つけやぐら)という。

 

   形式:望楼型 入母屋造りの櫓上に小型の望楼を載せたような形式である。

      層塔型 1層から最上層まで全てきちんとした矩型になる。

首里城

 

首里城(しゅりじょう)

 

現在の沖縄県那覇市にある城址

琉球王朝(1429-1879年)の王城。

創建年代は14世紀頃と推定される。

数度にわたり焼失し、再建されてきた。

 

2019年10月に正殿と北殿、南殿が焼失した。

 

 

首里城の特徴〉

首里城は中国の城の影響を大きく受けている。

門や各種の建築物は漆で朱塗りされている。

各部の装飾には国王の象徴である龍が多用された。

王の居住する中心部は正殿と呼ばれる。

 

首里城 地図〉

f:id:toukaisanchi:20210829143442j:plain

 

 

〈2011年に訪れた時の写真です〉

 

ゆいレール首里駅から徒歩(約15分)で行きました。

   ↓

守礼門 (しゅれいもん、しゅれいのもん)

f:id:toukaisanchi:20210621200018j:plain

   ↓

園比屋武御嶽石門 (そのひゃん うたき いしもん)

f:id:toukaisanchi:20210621200347j:plain

 世界遺産

 御嶽(うたき)とは、琉球神道における祭祀などを行う施設だそうです。

   ↓

歓会門

f:id:toukaisanchi:20210621200812j:plain

 正門。石造りのアーチ門。

   ↓

f:id:toukaisanchi:20210621201046j:plain

   ↓

龍樋 (りゅうひ)

f:id:toukaisanchi:20210621201305j:plain

 階段を上っていきます。瑞泉門の手前にあります。

   ↓

瑞泉門

f:id:toukaisanchi:20210621201127j:plain

   ↓

正殿

f:id:toukaisanchi:20210621201636j:plain

 

f:id:toukaisanchi:20210621201701j:plain

 国王の象徴である龍がたくさんあしらわれています。

   ↓

正殿 内部

f:id:toukaisanchi:20210621201855j:plain

 中段が玉座です

   ↓

お土産を求めて、首里城観光は終了しました。

 

 

もうひとつ、訪れてみました。

   ↓

勝連城 (かつれんじょう、かつれんぐすく)

 

沖縄本島の中部勝連半島の根元に位置する、丘陵上に築かれています。

 

城壁は自然の地形を利用しながら、石灰岩の石垣をめぐらせています。

 

有力あ司(あじ)・阿麻和利(あまわり)の城として有名です。

 

f:id:toukaisanchi:20210706201350j:plain

 

f:id:toukaisanchi:20210706201441j:plain

 

 レンタカーを借りて行きました。駐車場ありました。

 城趾です。

 写真で分かるように、小高い丘を登っていきます。石垣しか残っていませんが、石垣の積み方はとても綺麗です。そして、登った先の景色をお楽しみください。

 

 

 

以下は参考にしてください。分からないので、調べてみました。

   ↓

★ 世界遺産に登録された城趾

  今帰仁城趾  (なきじん  じょうあと)

  座喜味城趾  (ざきみ   じょうあと)

  勝連城趾   (かつれん  じょうあと)

  中城城趾   (なかぐすく じょうあと)

  首里城趾   (しゅり   じょうあと)

 

 場所は以下の地図を参照してください。

f:id:toukaisanchi:20210802200244j:plain

(参考文献 Wikipedia

 

★ ぐすく(御城)

  沖縄地方に点在する城で、本土の城とは異なり館や拝所であったと考えられる

 ものもある。

  王やあ司の居城となっていた。

 

★ あ司(あじ

  沖縄地方に存在した称号のひとつ。

  ぐすくなどを拠点とする地方豪族の首長やその家族の称号として使われた。

大奥 第19巻 ネタバレ

大奥 第19巻 (完結) 著者:よしながふみ (2021年3月発売)

 

(帯より)

男女逆転SF歴史ロマンの大傑作、ここに完結。

(裏表紙より)

国を思う者、人を思う者。立場は違えど、願うのはこの国の民の安寧-。

 

以下、ネタバレです。閲覧注意してください。

 

 

f:id:toukaisanchi:20210417233954j:plain

 

 新政府が樹立したが、未だに徳川慶喜は政権の実を握っていた。国を新しく生まれ変わらせるためには、新政府の要求(辞官納地)になかなか従わない慶喜には死んでもらわなければならないと西郷隆盛は考える。そのために、江戸で騒動(夜盗、略奪、付け火、そして江戸城の火事等)を起こし、戦の口火を切るように仕向けた。

 

 そして、慶喜幕臣達の暴走を抑えられず、京の鳥羽口と伏見口で新政府軍と旧幕府軍の戦闘が始まった。戦況は一進一退であったが、新政府軍が帝の軍旗である錦の御旗(赤い緞子に金銀の日月の旗)を掲げ「官軍」を名乗り、旧幕府軍を「朝敵」とした。

 

 それを知った慶喜は数名の側近を連れて大坂城を抜け出し、軍艦で江戸に逃げ帰ってきた。慶喜に呼び出された勝海舟は陸軍総裁に任命され、徳川軍全軍の統御と停戦交渉を委ねられた。

 

 さらに、慶喜は大奥に天璋院和宮を訪ね、助命を乞うた。2人は慶喜のためではなく、自分の愛した方が慈しんだ江戸の町と民を守るために手紙を書いた。しかし、2人の努力も空しく、西郷率いる東征軍が江戸へ迫ってきた。

 

 慶喜寛永寺に蟄居して新政府に恭順の意を示しているが、西郷の江戸を総攻撃し、慶喜の首を奪ろうとする意志は固かった。

 

 

 新政府東征軍の指揮官・西郷と敗軍の総大将・勝の談判が3月14日に行われることになった。勝は供の者として天璋院和宮を連れて行った。

 

 西郷は国を長い事女将軍に治めさせ、国を閉ざし世界から大きく遅れた国にしてしまった徳川を徹底的に潰すと言う。隣の部屋で待っていた和宮が乱入してきて、西郷に先帝の宸翰を見せ、物申す。

 

 西郷はしばらくの間考えて、ふと「家茂公は男子でごわしたな」とつぶやく。歴代の将軍の名は男名であり、事実もそうであったに違いなく、慶喜を殺す必要もないと。そして、和宮が「徳川の女達がやった事全部好きなように歪めてええ代わりに、この江戸の町だけは傷ひとつ付けんといて!」と言うと、西郷は深々と頭を下げた。

 

 ここに、新政府軍による江戸総攻撃は回避され、江戸城無血開城が決定した。

 

 

 江戸城の明け渡しが4月11日に決まった。天璋院は皆を集め、城の明け渡しの通達と今までの労をねぎらった。そして、4月3日に大奥最後の花見の宴を催す事となった。

 

 花見の宴、当日。藤と躑躅が盛りを迎えた、佳き日。瀧山は流水紋の裃を身に着けていた。静寛院宮と名を改めた和宮は異装を解き、十二単の装いで現れた。

 

 次の日から掃除が始まった。新政府軍が土足で踏み入った時、思わず足を置くのをためらうぐらいに美しく廊下を磨き、衣類に香を焚きしめ大奥に置いてゆく。

 

 瀧山の部屋の掃除をしていた仲野に、瀧山が話しかける。大奥を出た後奉公先を探すという仲野に、瀧山は「私の元に来ないか」と言う。仲野は泣いて喜ぶ。

 

 江戸城退去日、天璋院の流水紋の裃と瀧山の流水紋の裃を並べて置いた。それを、天璋院と瀧山は眺めながら、思い出にふける。

 

 長い廊下、シャンシャンと鳴る鈴、「上様の、お成り-!!」、この廊下を歩いた女将軍達。

 

 天璋院の立ち退き時に、大奥の一室で瀧山が腹を切って、倒れていた。

 

 

 新政府軍が大奥の鍵を開けた。足を踏み入れると、塵ひとつない廊下、見事な流水紋の裃達に言葉を失う。指揮官の男は一言「燃やせ」と。何もかも燃やしてしまえとの西郷の命令があった。そして、没日録も炎の中に投じられた。

 

 

 

 明治4年、太平洋を航行する船の上に胤篤(天璋院)と中澤はいた。サンフランシスコまで初渡航の2人に対し、6度目の洋行となる瀧山。

 

 御一新後、胤篤はすぐに島津家を出て、英語塾に通ったりして日々を過ごしていたら貯えを全て喰い潰し、今回の渡航費用は借金した。なので、瀧山に雇ってほしいと頭を下げる。中澤も「あなた様は胤篤様に大恩がございましょう」と、3年前の出来事を言う。

 

 3年前、大奥の一室で腹を切った瀧山を仲野が発見した。まだ息があり、中澤と天璋院の協力もあり、一命をとりとめた。瀧山の懐に懐中時計が入っており、それで致命傷にならずに済んだ。その懐中時計は家定公の形見だった。胤篤は「ならばそれはあの方の思し召しぞ」と。

 

 静寛院宮が見舞いにやってきた。黒木は瀧山の手当てをした医師は兄で、彼は家定の医師団の一人であり、家定の最後について話したいと胤篤に言う。そして、自身は今後は宮様に仕えるつもりであると。

 

 後日、瀧山の診察にきた黒木の兄と胤篤が家定の最後について話をしていた。胤篤は家定は毒殺されたのではないかと長年疑っていた。黒木兄は家定は病にて亡くなったと、臨終の際の家定の様子を話した。それを聞いた胤篤は涙をこぼし、「これでやっと…」と。

 

 場面は船上へ戻る。大奥勤めの時は元服前で前髪があり、愛くるしい少年だった仲野は、瀧山の養子に入り吉兵衛と名乗っている。背が伸び、前髪もなく、ひげも生えている。

 

 瀧山は実業家として成功しており、今回も商談のための洋行である。瀧山は目端が利き便利に使えそうな中澤を使用人として雇うことにした。胤篤はおまけだと。

 

 その船には日本初の外国への女子留学生の一団の少女達が乗っていた。その中に、6歳の梅という少女がいた。

 

ポーの一族 ユニコーン ネタバレ

ポーの一族 「ユニコーン 著者:萩尾望都

                                                                                                                (2019年7月発売)

 

(帯より)

「無垢(イノセント)なものがほしい」

時のはざまを独り漂っていたエドガー。目覚めて求めたのはアランの姿ー

 

(裏表紙より)

2016年、ドイツ・ミュンヘンで再開したエドガーとファルカ。エドガーはアランの「消息」に言及するが、そこにバリーという男が現れて…?

新世紀の”ポー”、「春の夢」に続く第2弾!

 

以下、ネタバレです。閲覧注意してください。

 

 

f:id:toukaisanchi:20210417210036j:plain

 

 

<あらすじ>

 エドガーは永遠の時を生きるバンパネラ(吸血鬼)。アランを仲間にし、2人で旅をしている。

 しかし1976年、ある事件で起きた火災でアランは炎の中に消え、同時にエドガーの消息も途絶えるー。

 

<Vol.1>

 2016年 ドイツ・ミュンヘン マリエン広場

ファルカがエドガーの姿を見つけ、駆け寄ってくる。エドガーは「さわらないで!!」と。2人はカフェに入り、再開を喜ぶ。

 

1976年ロンドンで火事に巻き込まれ、エドガーたちは消息をたった。

エドガーは眠っていたと。最初に耳が回復し、次にエドガーを呼ぶ声が聞こえた。目覚めたのは”グールの丘”と呼ばれている場所で、昔々小さな村があった。崩れた地下の洞窟の中で、エドガーは塊を抱きしめていた。それが、アランだと。

去年、アーサーのところに行き、彼の手助けを得てエドガーの姿に戻ることができた。

 

エドガーは持っているトランクを指し、アランはここにいると。彼を元に戻してほしいと言う。

エドガーは飢えており、触られると干からびるまで喰べてしまうと。

 

その時、それに同意する声があった。ファルカに「ダイモン(悪魔)」と呼ばれた男は、ファルカとは昔の仲間で、エドガーとは1958年ベニスのコンサートで会ったことがある。ファルカはダイモンを追い帰したいが、ダイモンはアランをよみがえらす方法を知っていると言う。

 

そこに、シルバーもやってくる。シルバーはエドガーの姿を見て泣いて喜ぶが、その場にいるダイモンの姿を見て驚く。シルバーはダイモンのことを「疫病神の”バリー”」と呼ぶ。ポーの一族だったが、村から追放されたと。

 

 エドガーはアランを再生する方法を知っているバリーについて行く。

 

<Vol.2>

1958年 ベニスでサンタルチア協会のコンサートが開催される。

 

ベネチアのホテルでエドガーたちはブランカと再開した。近況を話していると、ファルカがやってくる。コンサートではファルカは演奏をし、ブランカも歌うとのこと。

 

コンサート当日、ファルカはバリーと出会う。バリーは”ミューズ”と名乗っており、コンサートで歌う予定だと。

その頃、ブランカはダン・オットマーと再開していた。

 コンサートにはダン・オットマーの母、バチカンのペペ神父とアマティ神父もやってくる。

 

コンサートが始まり、音楽に耳を傾けているエドガーの元に使いがやってくる。連れられて別室へ行くと、そこにサンタルチア協会のシスター・ベルナドットがいた。彼女はルチオの始祖で、紀元前から生きている。ルチオ一族はギリシャ出身で、かつては神官や巫女であったが、国が滅亡してナポリやローマに逃れた。だがやがて、ローマは国教をキリスト教に変えたため、異教徒とみなされて追われた。彼女たちはベネチアに逃れ、それからそこで古代の預言書などの管理をしている。バチカンの神父は連絡係として働いている。

エドガーはルチオの一族に誘われるが、それを断りコンサートへ戻って行く。

 

ミューズの歌の後、アランは彼に会いに行く。歌の感想を伝え、ミューズに名前を聞く。ミューズは歌をほめてもらったからと、名前を教える。

 

コンサートが終わり、それぞれ戻って行く。

 

<Vol.3>

 1975年6月 ロンドン

公園の向こうの花屋にエドガーとアランは注文していた花を取りに行っていた。そこでクロエの姿を見かけ、エドガーはひとりで追いかけていく。

公園の向こうの病院にいたクロエはエドガーに声をかけられて驚く。

クロエがポーの村から逃げて、エドガーは毎年のご奉仕がなくなった。代わりに村へバラを送っている。だが、クロエは村のバラは100年もたてばまた再生すると言う。

 

千年以上も昔の話、9世紀頃。クロエはヨークシャーの小さな村に住んでいた。

ある夏の流行り病で彼女の村もやられた。夫も子供も一晩で死んでしまい、彼女も死ぬために森へ行った。そこでハンナと名乗る女性に出会い、彼らの仲間に加わった。

大老らは「ポーの一族」と名乗り、ローマから旅をしてイングランドにたどりついたと。仲間にはフォンティーンと呼ばれる金茶色の瞳と流れる金色の髪をもった美しい男と彼の異母弟のバリーがいた。

やがて、ハンナたちはポーの村をつくり、バラを植えた。一方、フォンティーンたちは村から離れた所にある城に住みはじめた。クロエはフォンティーンに恋しており、城で暮らしたかった。ハンナに反対されたので、クロエは逃げた。そして、燃えている城を見た。

3日後大老がひとりで村に帰ってきて、みんな始末したと言った。何年たっても年をとらない城主たちを征伐にやってきた騎士の手助けをしたと。ただひとり、バリーは逃げたとも。

その年の冬、バリーは村に帰ってきた。バリーは大老が兄を運んでいったと言い、村の地下深くにフォンティーンはいた。根に全身を絡まれて、眠っていた。村のバラが冬になっても枯れなかったのは彼の力だった。

冬が終わったある日、バリーは村中のバラを枯らして、逃げた。

 

それからバラが再び咲くようになるまで100年近くかかった。

バラが咲き出したら大老とハンナは村から出て、ウェールズのスコッティの村に来た。クロエは時々地下の洞窟に降りてフォンティーンを見ていた。やがて、フォンティーンのことを知る者は減っていった。

 

エドガーとクロエが会っている頃、アランは公園でバリーと出会っていた。アランは会いたくなさそうだが、バリーは会えて嬉しそうだ。

 

花屋にエドガーとアランが戻って来た。

 

1976年6月 ロンドン

古物商が火事で燃えている。エドガーとアランは炎の中にいた。

 

<Vol.4>

ベニスのコンサートから5年後

アランがひとりで舟の上でくつろいでいると、バリーが突然顔をのぞかせる。アランの舟に移り、話をする。

彼の名はバリー・ツイストと言い、3世紀頃のローマで仲間になった。美しい兄がいたが、今はひとりだ。ファルカとヨーロッパをあちこち旅したこともある。

彼はひとりで塔を造っている。秘密だが、アランになら見せてもいいと言い、空間を超えて連れていく(ファルカの移動と同じ)。そして、カタコンベ(地下墓地)にやってくる。そこは暗く、人間の骨が多数ある。バリーの塔は骨と遺跡の石で造られており、アランは気味悪るがる。

バリーには敵がいる。美しい兄を助けるために戦いを挑むが、敵は強く負ける。だが、絶対平伏したりしないと言い、アランを置いて消える。

戻れなくなったアランが「ユニコーン」と叫ぶと、バリーが戻ってくる。そして、アランを元の場所に戻す。

 

バリーをユニコーンと名づけたのは兄だった。兄だけが知ってる名前だったが、ベニスでアランに名前を教えた。けれど、忘れる暗示もかけた。そして、なぜかバリーは名前を呼ばれて逆らえなかった。